ガザの病院とイスラエル側で異なる主張、物資配給所付近での死傷者めぐり
パレスチナ・ガザ地区の援助物資配給所付近で多くの人が死傷したことをめぐり、異なる主張が飛び交っている。
イスラム組織ハマスが運営するガザ地区の民間防衛隊は1日、南部ラファの配給所付近で「イスラエル軍による民間人への銃撃」があったと発表。一方、イスラエル国防軍(IDF)は、初期調査の結果として、自軍が配給所の付近またはその内部にいた人々に対して発砲した事実はないと主張している。
南部のナセル病院の医師らは、この朝の院内の状況を「負傷者の津波」と表現している。
同病院で勤務するアフメド・アブ・スード医師は、負傷者全員が民間人で、物資センターに食料を取りに来いと言われていたと話した。
また、ほとんどの人が重体で、病院到着時に死亡が確認された人もいると話した。
赤十字国際委員会(ICRC)によると、同団体の野戦病院では21人の死亡が確認されたほか、負傷者179人が搬送されたという。
イスラエルは、BBCを含む外国報道機関がガザ地区に入るのを認めていない。このため、現地の状況を独自に検証するのが難しい状況が続いている。
ルーシー・ウィリアムソン中東特派員が、エルサレムから報告する。