イスラエルがガザの病院空爆、現場の様子をイギリス人医師が撮影
パレスチナ・ガザ地区南部ハンユニスのヨーロピアン病院で13日、イスラエル軍の空爆があり、28人が死亡し、数十人が負傷した。イスラム組織ハマスが運営する民間防衛隊が発表した。
現地の情報筋によると、イスラエルの複数の戦闘機が同時に6発の爆弾を病院に投下。病院の中庭とその周辺に直撃した。
イスラエル軍は、病院の地下にあるとする「指揮統制センターにいるハマスのテロリスト」に対して「精密攻撃」を行ったとしている。
イギリスの形成外科医で、治療支援のためガザ地区をこれまで16回訪れているトム・ポトカー医師は、この爆撃の際にヨーロピアン病院にいた。
医師は、爆撃直後の様子と、その2日後に全員が退避して無人になった病院の様子を撮影した。
ポトカー医師はBBCに対して、自分がガザの病院で働く間に目にした光景の「スナップショット」だと説明。「傷口が非常に大きく開いた状態の患者を、私たちは手当てしてきた。傷口にうじ虫がたかって感染している患者もいれば、体の一部を複数失った患者もいる。最も幼い患者は2歳の子供で、神経や脳に深刻な負傷があった」と話した。
ハマス運営のガザ保健省は15日、イスラエルによる同日の空爆で少なくとも114人のパレスチナ人が殺されたと発表した。