イスラエルでバス3台が爆発、けが人なし 警察はテロの疑いで捜査

爆発したバス

画像提供, Reuters

イスラエル主要都市テルアヴィヴの南にあるバットヤムで20日、バス3台が爆発した。警察はテロ攻撃の疑いがあるとしている。これまでのところ死傷者は報告されていないという。

警察によると、他のバス2台にも爆発装置が仕掛けられていたが、爆発しなかったという。

現地メディアは、ミリ・レゲフ運輸相が国内のすべてのバス、鉄道、路面電車について運行を停止し、爆発物について調べるよう指示したと報じた。

首相官邸はソーシャルメディア「X」への投稿で、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が軍に対し、パレスチナ・ヨルダン川西岸で「テロ拠点への集中作戦」を実施するよう指示したとした。

首相はまた、警察とイスラエル総保安庁に、「イスラエルの都市をこれ以上攻撃させないための防止措置を強化する」よう命じたという。

ソーシャルメディアに投稿された映像では、駐車場で少なくとも1台のバスが炎上し、大きな煙が上がったのがわかる。

警察の報道官は、イスラエルの放送局チャンネル12に対し、「事件は進行中」だとし、テルアヴィヴで引き続き爆発物の発見に努めていると説明。市民は「あらゆる不審なバッグや物」を警戒するよう呼びかけた。

また、「テロリストがタイマーの設定時間を間違ったのなら、私たちは幸運だったのかもしれない。だが、まだ断定はできない」と述べた。

現地メディアによると、発見された爆発装置の一つは重さ約5キロで、「トゥルカレムからの報復」というメッセージが書かれていたという。トゥルカレムは、イスラエル軍が最近、対テロ作戦を実施したパレスチナ・ヨルダン川西岸地区にある場所の名前。

イスラエルの公共放送KANによると、レゲフ運輸相はモロッコ訪問を予定より早く切り上げ、イスラエルに戻るという。